アクアコミュニケーターの知恵

 

 

水と地球環境のはなし  |  Story of the global environment and water


 

環境難民を救う新しい国際ルールが必要

 

 

南太平洋にうかぶツバルや、インド洋のモルディブなどの国は、海面上昇の影響によって、水没の危機にある。

なかでも、ツバルの島じまの面積は海面上昇によって小さくなり、首都のフナフティがある島のかたちは、海上に線を書いたように細くなっている。

島の長さは約10キロメートルほどだが、幅は広いところで700メートル、狭いところでは10メートルほどだ。

 

ツバルの人々は、今後ほかの国へ移民しなくてはならない。

 

ツバルのように海面上昇や砂漠化、森林伐採など、環境や気候の変化によって居住地を離れなくてはならない人のことを環境難民という。

国際移住機関 (難民や移民を支援する政府間組織)は、2008年の報告書で、

「気象災害により2050年までに2億人の避難民または移民が出る」

と予測している。

ところが、こうした予測があるにもかかわらず、環境難民の支援は十分ではない。

環境難民は、戦争や内紛などによる難民と、居住地を追われた点では変わらないが、国連の定義では「難民」としてみとめてもらえない。

このため外国に移住しても難民のように居住権を得たり、生活保障を受けたりすることができない。

いま、環境難民の支援に向けて、新しい国際ルールが求められている。

 

 

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