週刊「水」ニュース・レポート    2013年4月17日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

震災以降、宅配水サービスの利用者が急増しています。

みなさんのおうちではどうでしょうか?

日本宅配水協会によると、2005年以降、毎年市場は拡大していて、2011年の市場規模は910億円(前年比125%)。

2012年には1100億円を超えました!

宅配水市場をリードしているのは「クリクラ」(株式会社ナック)と「アクアクララ」(株式会社アクアクララ)です。

それぞれどんな水かというと・・・「クリクラ」は、水道水を浄化した水です。

顕微鏡でしか見えないような細かい穴のあいた「RO膜フィルター」で水以外の物質をほぼ除去し、その後、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルを加えます。

12リットル入りボトルが1本1260円。

「アクアクララ」も同様に、RO膜フィルターで水道水や地下水を浄水しています。

12リットル入りボトルが1本1260円。

年間の新規契約者が2011年、前年の5割増しになりました。

サントリーは2012年3月、首都圏で宅配水事業に本格参入した。

源水は同社の「天然水」同様の地下水。

10リットル入りで1260円です。

その一方で、水道水離れが進んでいます。

莫大なエネルギーとコストをかけて、上質な水を追及しているに、飲用には使われないということになりますから、もったいないことになっています。

さて、今回のニュース。

「ちょっとした」ニュースですが、あらためて水は重く、運びにくいということを教えてくれます。

12リットル入りボトルを2つ運んだ場合、重さは24キロ!

エレベーターのないアパートであれば、24キロの荷物をもって階段を上り、不在であればまた降りて来る(涙)。

水の少ない地域の「水汲み」を連想するような過酷な労働です。

じつは、水が運びにくいということが、水問題を解決しにくくさせています。

水不足の地域があり、水があまっている地域があるなら、あまっているところから、不足しているところへ運べばいいと思うのですが、実際には、重くて運びにくいのです。

もし運んだとしても、輸送料にたくさんのお金がかかります。

水道のコストを分析すると、水を汲み上げ、運ぶ「ポンプ代」に多くを費やします。

2009年の徳島県の渇水のとき、吉野川水系の吉野川北岸工業用水から那珂川流域の阿南工業用水に水が運ばれたことがあります。

このときは液体輸送船をつかって1日10トンの水が運ばれましたが、かかった運搬費用は1隻1回当たり数百万円とされています。

緊急時だからこそできた方法でしょう。

理想を言えば、身近な水をつかったほうが、輸送にかかるエネルギーを節約することができるので、そのぶんサスティナブルと言えます。

身近に水がなければ、なるべくエネルギーのかからない方法を選ぶとよいでしょう。

身近に水があるのに、エネルギーのかかる方法で水を得ているのは、いちばんもったいないと言えます。

 


 

 

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