週刊「水」ニュース・レポート    2013年4月24日号

 

 

 

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【ニュースを見る目】

 

エチオピアの「グタ」という村(人口760人)は、水不足に苦しんでいました。

家畜の排泄物で汚染されたわずかな水を利用していますが、乾季にはそれも消えてしまいます。

そこで韓国のLGグループが「支援に乗り出した」というのがこのニュースです。

地下150メートルの井戸から水をくみ上げ、飲み水利用のほか農場運営も可能にしました。

「支援」と報道されていますが、実際には長期戦略に基づいた「水ビジネス」と考えられます。

水不足の地域に井戸をつくる支援は一般的に行われています。

そこから一歩進め、水をつかって食料生産ができるようにし、その食料を売れるようにします。

住民に少しずつお金が入るようになり、生活レベルも向上していきます。

そのときにLGグループの出番があるとの読みなのでしょう。

「水ビジネス」というと、飲料供給、水インフラ提供のイメージが強いのですが、水の有効活用、まちづくりへと変わってきています。

LGの担当者に話を聞くと、

 

  • 「水インフラを供給することで、まちの発展を長期間にわたってサポートしていくような動きになるのではないか。井戸を建設して終わりというわけでなく、その後も現地との交流は長く続く」

と言っています。

つまり水インフラを提供することは入り口に過ぎず、まちづくりを支援するという長期的な視点に立っているのです。

その過程で自社の商品やサービスを提供する機会があると考えています。

ただし、このケースは地下水を大量に利用していることから、持続性には疑問が残ります。

まちづくり支援を行うのであれば、サスティナビリティという視点が欠かせません。

 


 

 

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