週刊「水」ニュース・レポート    2013年5月15日号

 

 

 

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今日は、福島第一原発周辺の地下水関係のニュースです。

 

  • 「福島第一原発周辺の地下水を海に放出する」

こう聞いて、多くの人は、

 

  • 「放射性物質で汚染された地下水を海に放出する」

と解釈するようです。

ですが、この計画のねらいは、違います。

まず、地下水は「地下を流れる川」です。

福島第一原発は海沿いにあるので、地下を流れる川の、最下流部に位置しています。

そこで原発の地下に到達する前に、やや上流で地下水を汲み上げて、バイパスを通して海に放出しようというわけです。

 

こうすることで福島第一原発の地下に水が入らなくなるので、汚染水が増えるのを防ぐことができます。

一見、よいアイデアに思えますが、慎重に検討する必要があるでしょう。

1つ目は、

  • 原発周辺の地下水脈の流れをきちんと把握すること。
  • 地下水脈の流れは複雑なので、井戸を掘るポイントの選定が重要になりますし、原発より下流の地下水がどこを通り、どれくらい海へ出ているかを把握する必要があります。

2つ目は、

  • 地下水汚染の実態を継続的にモニタリングし、基準値を上回った場合は、海へ流さないしくみをつくること。

3つ目は、

  • 汲み上げすぎて原発周辺が地盤沈下を起こす心配はないか。
  • 原発の建造物が地盤沈下によって崩壊してしまったら、大変なことになります。

この問題には「福島の漁業の復興」という面もありますが、経済面より安全面を重視し、慎重な対策を打つべきでしょう。

 


 

 

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