週刊「水」ニュース・レポート    2013年7月17日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

  • 「原発週報:説明つかない汚染拡大」
  • (毎日JP  2013年7月16日)

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

福島第1原発の井戸NO1-2で、放射性セシウム134が1リットル当たり1万1000ベクレル、137が2万2000ベクレルと前週の100倍強に跳ね上がりました。

この理由を東京電力は、「セシウムが付着した土が(井戸水に)混入したため」と説明しています。

セシウムは、環境水中では「粒子」または「セシウムイオン」として存在します。セシウムイオンは陽イオンなので、マイナスの電気を帯びた土壌に吸着され、水には溶け出しにくいという性質があります。

井戸NO1-2は、事故直後に高濃度汚染水が大量に漏えいした場所の近くにあります。この土が井戸水に混入したために数値が上がったが、浄水し、土を取り除いたところ、前週並みの数値に戻ったので、東電は前述のような説明をしたようです。

ところが、井戸NO1-2から離れた、3、4号機寄りの観測井戸NO2、NO3から放射性物質が検出されました。

こちらはセシウムはほとんど検出されませんでしたが、ベータ線を出す放射性物質が同1700ベクレル、1400ベクレルに上昇しました。

つまり、「セシウムが付着した土が(井戸水に)混入したため」のではなく、別の理由で、地下水が汚染されていると考えられます。汚染源は少なくとも2つ以上あると考えるのが妥当です。

東電は「データが少なく、分からない」と繰り返していますから、第三者によるチームをつくり、福島第一原発周辺の地下水量、地下水脈、汚染源を調査すべきです。そうでないと汚染水は海に流れ続けることになり、食の安全や国際的な信用が失われていきます。

 

高濃度のセシウム137が10年以上前から飲料水をまかなう湖に排出されていたのです。原発も監督当局も一切情報を開示しておらず、政治家らや環境保護団体は怒りをあらわにしています。

いま必要なのは徹底した調査と情報開示です。

 


 

 

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