週刊「水」ニュース・レポート    2013年7月31日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

  • 「水道管が破損し一時漏水〜京都・伏見」
  • (MBS News  2013年7月31日)

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

水道管の破損などの事故が頻発しています。

自然災害や道路工事などに伴う事故も含まれますが、老朽化が主な原因と考えられています。

上下水道管の破損事故は1年間に平均5000件発生しています。

日本水道協会の調査では、全国の水道管約61万キロメートルの内、法定耐用年数を過ぎた管路は約3.8万キロメートル。地球1周分に相当し、今後はもどんどん増えていきます。

自治体には下水道管を全面的に更新する資金がなく、やむなく壊れたところを治すという「つぎはぎ」対策しかできません。そうしている間に今回のような悲劇がおきてしまいました。

自治体はまず水道管の検査を行うべきでしょう。

老朽化が進んでいるといっても、すべてが一律に痛んでいるわけではありません。水道管のなかには負荷のかかりやすい場所、腐食の進んでいる場所などがあります。検査によってそうした「危ないポイント」と「そうでもない場所」を見つけ、優先順位を見極める必要があります。

そうしたなか老朽管を管理・再生する技術に注目が集まっています。

1つは、前述のようなケースで活躍する音波やロボットを使用した点検です。

もう1つは交換しない更新です。

水道管が壊れたといえば、穴を掘って古い水道管を取り出し、新しい水道管を埋めるというイメージがあるかもしれません。

ですが、最近は、穴も掘らない、交換もしない更新技術があります。

たとえば、SPR工法による管路再生です。

SPR工法は、下水道や農業用水、工業用・排水など、老朽化した様々な管路を、地面を掘ることなく再生させます。

老朽化した既設の管の内側に、硬質塩化ビニル製のプロファイルによる管路を形成し、その隙間に裏込め材を注入します。

既設の管・裏込め材・プロファイルが一体化した強固な複合管を構築し、管路の機能を再生します。

どんな形状の断面でも掘り返すことなく、かつ水を流しながら施工できるため、交通や市民生活に対する影響が少なく、また、工期・工事費とも開削工法と比べ大幅に削減できます。

自治体の担当者に聞くと、「お金がないので管路更新は先送り」という声が多いのですが、人の命に係ることですから、まずは管路の痛み具合を調べ、更新すべきポイントの優先順位を早急に割り出すべきでしょう。

 


 

 

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  • http://kenko100.jp/articles/130729002505/