週刊「水」ニュース・レポート    2013年9月11日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

  • 「廃炉機構:欧米と連携  汚染水対策で技術開発や成果収集」
  • (毎日新聞  2013年09月11日)

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

福島第一原発事故にともなう放射能汚染水の問題を整理しておこうと思います。

問題は3つあります。

1つは汚染水タンクの水漏れ、2つは地下貯水タンクの水漏れ、3つは地下水流入です。

<汚染水タンクの水漏れ>

汚染水を貯蔵する「地上タンク」から汚染水が漏れている問題です。複数のタンクから高レベルの放射能を持つ汚染水が外部に漏れています。その一部は海に流出したと考えられます。

<地下貯水タンクの水漏れ>

原子炉内を冷却した水を保管する「地下貯水槽」からも水が漏れています。中に入っていた汚染水は、「汚染水タンク」に移送されていますが、これによって汚染水タンクが不足するという問題が発生しています。

<地下水流入>

福島原発の地下を流れる地下水脈が問題を難しくしています。

地下水とは地下を流れる川です。

地下水は、事故を起こした原子炉建屋に流れ込んでいます。この状態を放置すると建屋が汚染された地下水で溢れかえってしまうので、毎日400トンの水をくみ上げて対処しています。

しかし、この汚染水の行き先も地上に設置した汚染水タンクなので、ますます地上のタンクが不足しています。

さらに放射性物質で汚染された地下土壌を通過している地下水もあるでしょうし、そのなかには直接海に出ている地下水もあるでしょう。

3つの問題のうち、<地下水流入>の問題が最も対処するのが難しいでしょう。

例えるなら、川の流れを止めたり、流れる向きを変えたりしなければならないのです。「完全にコントロール」などと安易に言えるものではありません。

 


 

 

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