週刊「水」ニュース・レポート    2013年10月16日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

中国北部の水不足、水汚染の危機的状況、さらに中国政府の政策が状況をさらに悪化させていることを伝えるニュースです。

 

まず、中国の水は偏在しています。

水の5分の4は南(特に長江流域)にありますが、人口の半分、農地の3分の2は北(黄河流域を含む)にあります。

 

中国人の年間1人当たり水使用量は100立法メートル(※日本人は約110立法メートル 1日300リットル×365日=109500リットル)ですが、その需要量は供給量をはるかに超えています。

そのため、主要都市の地下水面は1970年代以来約300メートル低下し、河川の本数は、1950年代の50000本から23000本に減りました。

 

産業の発展にともなう水汚染も深刻です。

2007年、黄河管理委員会は、黄河およびその支流を調査しましたが、3分の1の水が農業にさえ適さないと結論を下しました。

土地省によれば、北部の地下水の半分以上は産業に使用することができません。

 

さらに中国政府のエネルギー政策が、水の状況を悪化させています。

 

中国は、シェール・ガス革命を推進しようとしています。

シェール・ガスは水圧破砕法という安価な方法で採取できます。

水圧破砕法とは地下2000〜4000メートルにある頁岩層に水を高圧で注入して亀裂を作り、天然ガスを回収する方法ですが、このために大量の水を必要とし、さらなる地下水汚染も懸念されています。

また、新しい石炭火力発電所を450機建設する計画がありますが、石炭洗浄や設備の冷却にも水が必要です。

中国にはこうした水はありません。

中国国内では水使用の効率化や下水処理施設の整備などが求められています。

南水北調(南の水を北へ運ぶ)計画といって長江の水を3つのルートで北へ運ぶ工事が進んでいますが、膨大なコストがかかり、海水を淡水化するほうが安いという声も上がっています。

こうしたことから「中国政府の政策がいっそう水環境を悪くする」と結論づけています。

 


 

 

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