週刊「水」ニュース・レポート    2014年2月12日号

 

 

 

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「WaterAid」と「H&Mコンシャス財団(H&M Conscious Foundation)」が、2014年から2017年の3年間、新しい協働プログラム「きれいな水(Clean Water)」を実施し、学校の水と衛生状況の改善に取り組むことになりました。

まず、「WaterAid」と「H&Mコンシャス財団(H&M Conscious Foundation)」という、2つの組織について簡単に紹介しましょう。

「WaterAid」は、世界の最も貧しい人々が、安全な水と衛生へのアクセスを得ることを目指して活動する国際的な非営利組織で、アフリカ、アジア、中央アメリカ、太平洋地域の27か国で活動しています。1981年以来 1900万人の人々に安全な水を、2004年以来1500万人の人々にトイレと衛生を届けました。

一方、「H&Mコンシャス財団」は、2007年のH&M創業60周年に合わせて設立された、独立した世界的な非営利組織で、H&Mのサステナビリティへの取り組みをさらに強化しています。

この2つの組織が協働し、3年間、9億4800万円(6000万スウェーデン・クローナ)によって、学校における安全な水と衛生設備、衛生習慣を改善します。

日本の子供たちのなかには、「トイレ」と聞いて、「入ると恥ずかしいから学校では絶対にいかない」という子もいます。

ですが、トイレによって人間は衛生的かつ快適な生活が送れるようになりました。

いまやあたたかい便座に腰を下ろし、うんちの姿を見ることもなく、毎日を送ることができます。ちょうどよい温度のお湯でお尻を洗ってもらっている人もいるでしょう。

ですが、地球全体を見渡せば、トイレのおかげで衛生的かつ快適な生活が送れる人はごく一握りです。

下痢が原因で死んでしまう子供は毎年150万人いるとされます。

その原因の9割近くが、水が不衛生であること、トイレなどの衛生施設が整っていないことにあります。

トイレを利用できない人は世界で約26億人。

途上国では人口の4分の1が屋外で排せつ行為を行っています。

でも野外で排泄すると、飲み水として利用する水源を汚してしまうという悪循環が生じます。

女性にとっては別の問題もあります。男性は屋外で排泄できても、女性はプライバシーを保つ場所がないと用を足すことができません。自然と外出に消極的になります。

2011年、後発開発途上国と低所得国の学校のうち適切な衛生設備がある学校は45%にとどまっており、アフリカ54か国中、47か国において女子が中等学校に行く機会は 50%以下です。学校に適切な衛生設備がないことが原因で、女子生徒は十分に学校に通うことができないのです。

トイレがないことが性差別や教育の問題につながっているのです。

このプロジェクトは、子どもたちの生活を変えること、および、長期的な変化を起こすための国レベル・国際的なレベルでの政策提言活動に取り組んでいきます。

 


 

 

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