週刊「水」ニュース・レポート    2014年4月16日号

 

 

 

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ロンドンの学生が、プラスチックを使わないペットボトルを発明しました。この新しいペットボトルはゼラチンでつくられていて、食べることも可能です。

ボトル水利用がすすめばすすむほど、空のペットボトルが出るわけですから、きちんとリサイクルされているかどうかは気になるところです。

PETボトルリサイクル推進協議会によると、2012年のPETボトル(飲料、特定調味料)の販売量は58万3000トン。同じく回収が確認された量(キャップ・ラベル・異物を含む)は、市町村回収量が29万9000トン、事業系回収量が22万8000トンで、回収量の合計は52万7000トンです。

2012年度のリサイクル率は85.0%と推計されいます。

ペットボトルは回収され、

 

  • 自動車の天井や床、ユニフォームなどの繊維
  • 卵パックなどのシート
  • 回収ボックスなどの成型品

などに生まれ変わります。

そのことが、さかんにPRされているためペットボトルリサイクルはスムーズにまわっているように思われがちですが、実際はそうではありません。

上記のとおり回収率は高いのですが、国内でのリサイクル率は40%に止まっています。

それ以外がどうなっているかというと、中国などに輸出されています。

「廃棄物処理法」では、「国内において生じた廃棄物は、なるべく国内において適性に処理されなければならない」とされていますが、実現されてはいません。

回収されたペットボトルが輸出されると2つの問題が発生します。

1つは、国内のリサイクルシステムが空洞化し、崩壊しかねないということ。リサイクルを行う事業者の経営が不安定になり、処理を継続できなくなったケースもあります。

もう1つは、海外へ環境負荷を押しつけていること。現在は完全に「中国頼み」であり、仮に中国に引き取りを拒否されると、日本には使用済みのペットボトルがあふれかえることになります。

日本でリサイクルがすすまない理由の1つとして、ボトルtoボトル(ボトルからもう一度ボトルへ)のリサイクルが進まないことです。

ボトルtoボトルには、「ケミカルBtoB」(使用済みペットボトルを粉砕、洗浄後、化学的に分解してペット原料に戻し、再びペット樹脂をつくる)「メカニカルBtoB」(使用済みペットボトルを洗浄、異物除去を行ない、もう一度ペットボトルとして利用)の2種類がありますが、「メカニカルBtoB」はほとんど行われていません。

欧米では、「メカニカルBtoB」されたボトルも一般的に使用されていますが、日本人は衛生意識が高いためか、洗浄されたペットボトルであっても、「一度誰かが使ったものは嫌」という意識が強く、メーカーもその意向を反映して、「メカニカルBtoB」は行いません。

日常にあふれるペットボトルは、日本にはない石油資源でつくられています。そして一度つかうとその半分以上の処理を海外に依存しています。

ゴミにならないPETボトルの登場を機に、このことをもう一度考え直してみたいですね。

 


 

 

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