週刊「水」ニュース・レポート    2014年4月23日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

  • 「ミネラルウォーターと天然水はなにが違う? ミネラルウォーターの条件は、地下水」
  • (アメーバニュース  2014年4月20日)
  • http://news.ameba.jp/20140420-90/

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

ミネラルウォーターを買う人が増えていますが、ボトルの中味はどんな水なのでしょう。無色透明で、味もさほど変わりません。私たち消費者にとっては、目の前にある無色透明の液体の正体はわかりません。

そこで今日は、「ミネラルウォーターとは何か」を考えてみたいと思います。

まず、1990年に農林水産省が「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」を発表しています。これによると日本のミネラルウォーター類は、「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4種類に分けられています。

 

「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」(農林水産省)

 

  • ナチュラルウォーター・・・特定の水源から取水した地下水を、加熱やろ過で殺菌や除菌をしたもの。自然水ではあるがミネラル成分はほとんど含まれていない。
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  • ナチュラルミネラルウォーター・・・ナチュラルウォーターのうちミネラルが地下で自然に溶け込んだもの
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  • ミネラルウォーター・・・ナチュラルミネラルウォーターと同じ地下水を、加熱やろ過で殺菌や除菌をした後、複数の地下水を混ぜたり、人工的にミネラルに加えたもの
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  • ボトルドウォーター・・・水道水や河川水、蒸留水、純水などの飲用に適した水を原料としたもの

 

一般的にイメージされているミネラルウォーターは、「ナチュラルミネラルウォーター」でしょう。

ですが、「ミネラルウォーター」というカテゴリーにあるように、ミネラルを含まない水でも、複数の水を混ぜたり、人工的にミネラルを添加したり、水道水を詰めたものでも飲用に適していれば「ミネラルウォーター」として販売することができます。意外と基準が緩いのです。

 

次に殺菌方法で分類しましょう。主な殺菌方法には以下の4つがあります。

 

  • 無殺菌ミネラルウォーター・・・加熱処理をはじめとするいかなる殺菌処理も、フィルターによる除菌処理もせず、地下の水源から汲み上げたそのままを、空気に触れることなくボトリングしているもの。ヨーロッパで製造されているすべての「ナチュラルミネラルウォーター」がこれに当たる。
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  • フィルター除菌ミネラルウォーター・・・加熱などの殺菌処理はしていないが、セラミックや中空糸膜などのろ過フィルターで除菌処理したもの。有害な雑菌を取り除いてあるのはもちろん、非加熱であるため、水に含まれるミネラルが減少したり、水のおいしさの要素である酸素や炭酸ガスが失われることがなく、自然に近いおいしさが味わえる。ただし雑菌と同時に人体に有益な生菌も除菌される。
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  • 非加熱殺菌ミネラルウォーター…オゾン殺菌や紫外線殺菌といった非加熱の殺菌処理をしているもの。日本のメーカーでは使用しているところがは少ないが、アメリカではこれらの殺菌方法がポピュラー。
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  • ・加熱殺菌ミネラルウォーター・・・本の食品衛生法にある「85度で30分以上加熱するか、それと同等の熱量を加えたもの」という定めに従って殺菌したもの。安全面では最も確実な方法だが、微量ではあるが水の中の酸素や炭酸ガスが失われ、ミネラル分が減少、変質する可能性がある。

ヨーロッパでは無殺菌・無除菌が原則ですが、日本やアメリカでは、水を加熱殺菌、もしくは同じくらい効力のある方法で殺菌または除菌ろ過することとされています。

一口にミネラルウォーターといっても、いろいろな分類ができることを覚えておいてください。

 


 

 

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