週刊「水」ニュース・レポート    2014年7月16日号

 

 

 

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今日は、打ち水をするとなぜ涼しくなるのかを解説します。

水は、固体の氷が溶けて液体の水になる(融解)ときに大きな熱量を必要とします。また、液体の水が水蒸気になる(気化)ときにも大きな熱量を必要とします。

まず、水と他の物質の融解熱(1gの固体を液体に変えるのに必要な熱量)を比較してみましょう。

 

  • 水の融解熱は335 kJ/kg。
  • 水銀は11.7 kJ/kg。
  • 鉄は25.1 kJ/kg。
  • 鉛は22.5 kJ/kg。

水の融解熱は他の物質と比べて大きいことがわかります。

融解熱が大きい物質ほど融かすのに多くの熱量が必要です。つまり融けにくいのです。

 

次に水と他の物質の気化熱(1gの液体を気体に変えるのに必要な熱量)を比較してみましょう。

 

  • 水の気化熱は2250 kJ/kg。
  • エタノールは393 kJ/kg。
  • エーテルは327 kJ/kg。
  • 水銀は285 kJ/kg。

水の気化熱は他の物質と比べて大きいことがわかります。

気化熱が大きいほど気化するのに多くの熱量を必要とします。気化熱が大きい物質ほど気化する時に周囲から多くの熱を奪い、冷却能力が高いのです。

この水の性質が私たちの生活に大きく関係しています。

真夏の海は日光が強くても、水分の蒸発によって大量に熱が奪われるため、極端に温度が上昇することはありません。海の上層に棲む生物は熱から守られています。

人は暑いと汗をかきます。汗が蒸発するときに多くの熱を奪い、体温が調節されます。

そして今回のニュースの「打ち水」もそう。夏の暑い日に道路に水をまく「打ち水」は、アスファルト表面に水をまき、水が気化するときに周囲から多くの熱を奪う働きによって、アスファルトの表面温度を下げるねらいがあります。

 


 

 

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