週刊「水」ニュース・レポート    2014年8月7日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

  • 「水循環基本法フォローアップ委員会」
  • (橋本淳司  2014年8月6日)

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

8月1日は「水循環基本法」施行後、初の「水の日」でした。

各地でさまざまな水に関するイベントが開かれるなか、衆議院第一議員会館で、「水循環基本法第1回フォローアップ委員会」が開催されました。委員会は国会議員と40名の有識者から構成されます。

紆余曲折の末成立した「水循環基本法」にはさまざまな問題点があります。しかしながら、この基本法を拠り所として水制度改革を進めなければなりません。

第1回目は、委員紹介、座長の選任、今後の活動方針などが話し合われました。委員会のゴールは来年夏まで、水循環基本計画策定に協力することです。

僕も委員の1人なっています。これまで静岡県の水基本計画、参議院での水基本政策策定などをお手伝いした経験がありますし、また、各地で水資源保全に努める自治体の担当者の方、市民の方、企業とのネットワークもあるので、そうした方たちと情報交換しながら、基本計画策定に協力していこうと考えています。

座長に就任した高橋裕東京大学名誉教授は、「明治以来、初めての水の憲法が制定された」ことを歓迎しつつも、「具体的にフォローしていくには多くの課題がある」と話しました。

水については各官庁の役割が確立されています。すでに慣行ができあがっています。そこに、理念法(水循環基本法)の精神に照らした法改正を行っていくというのですから、難産は覚悟しなければなりません。

しかし、水循環に関わるさまざまな要素が変わってきています。たとえば水を陸地に浸透させていた、森は荒廃し、田んぼは少なくなり、川やまちはコンクリートで固められました。地球温暖化にともない各地で渇水や豪雨も頻発しています。こうした現状や将来を見据えながら、水循環を健全にするための、法改正をすすめていくことになるでしょう。

また、先進的な自治体が、独自の水政策を実施しはじめているので、その後方支援となるような法律ができるとよいでしょう。国の法整備は、ときに自治体の先駆的活動の足を引っ張ることがあるので、その点には十分注意していきたいです。

有識者40人はさまざまな立場(出身母体)の人がいるので、侃々諤々の議論になるでしょう。しかしながら「100年後の日本の水を守る」ために、鳥の眼と虫の眼をきちんと使い分けていくことが大切と考えます。

 


 

 

【その他の「水」ニュース】