週刊「水」ニュース・レポート    2014年9月24日号

 

 

 

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"nature geoscience"のオンライン版が、Alasdair Skeltonらの研究グループによる「地震と地下水の化学的性質の変化」に関する報告を掲載しています。

Alasdair Skeltonらの研究グループは、アイスランド北部の井戸で5年間にわたって毎週地下水を採取していました。その結果、2012年10月、2013年4月に起きた2回の地震の際、地震発生の4〜6か月前から地下水の化学的性質が変化したことがわかりました。

研究グループは、地震の前に地球の地殻内に応力が蓄積されると、岩石が膨張して、カルシウムやナトリウムなどの元素が地下水に溶解し、地下水の成分が変化することを示唆しています。

今後継続的に調査することで、地震発生と地下水性質の変化の相関関係がわかれば、地震が予知できる可能性もあるでしょう。

日本にも地下水と地震との相関関係を研究しているいくつかのグループがあります。

たとえば、「産業技術総合研究所 地質調査総合センター 活断層・火山研究部門」は、東海地震予知を目的として地下水の観測をリアルタイムで続けています。

 

同HPによると、地震と地下水との関係としては、地震前に地面が伸縮する(ひずむ)ことにより、地下水位が変化することが考えられています。たとえば、地下水のある深さで体積が1㎥ あたり0.1㎤ 縮んだ場合、地下水位は場所によって0.01〜10cm変化することがわかっています(Roeloffs, 1996)。観測データのグラフは毎日1回自動的に更新され、インターネットで公開されています。

水質、水位など、地下水と地震は密接な関係があることが少しずつ解明されている、というところでしょう。

 


 

 

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