週刊「水」ニュース・レポート    2014年10月1日号

 

 

 

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地球上にある水の最大半分は、太陽系よりも古い可能性が高いとの研究論文が、米科学誌『サイエンス』に発表されました。これは英エクセター大学らの研究チームの業績です。

地球にある水がどこに由来するかは、水分子に含まれる水素と重水素(水素の重同位体)の割合で調べるのですが、その結果、「太陽系に存在する水の少なくとも一部が太陽系外の宇宙空間に由来すること」、「水が太陽系に特有のものではないこと」がわかりました。

これまでも水のある惑星の存在は確認されていました。

米航空宇宙局(NASA)などの研究チームは2013年4月18日、生命存在の可能性がある太陽系外の惑星が、宇宙望遠鏡ケプラーの探査で新たに3個見つかったと発表しました。3個の惑星はいずれも、恒星との適度な距離があって、液体の水が存在する可能性があります。

このうちの2つの惑星は、こと座にある恒星「ケプラー62」の周りを公転しています。ケプラー62は5個の惑星をもち、地球からの距離は1200光年。

惑星ケプラー62fの大きさは地球の1.4倍。岩石でできた地球型惑星とみられ、恒星からの距離が程よく、液体の水が存在できる表面温度を持つ可能性があります。惑星ケプラー62eは地球の1.6倍の大きさで恒星までの距離がやや近く、大部分が深い海に覆われているとみられます。

はくちょう座の恒星ケプラー69にも惑星が見つかりました。惑星「ケプラー69c」の地球からの距離は2700光年。大きさは地球の1.7倍で、深さ数千キロの海に覆われていると考えられています。気温は地球よりもはるかに高く、金星に近いと推察されています。

このプロジェクトに関わる研究者の1人、トーマス・バークレイ氏は「こうした発見を重ねるほど、ますます地球が特別な場所とは思えなくなり、地球のような場所は至る所にあるのではないかと思えてくる」と話しています。これまで見つかっている太陽系外の惑星は木星のような巨大ガス惑星が多いのですが、ケプラーが2009年に打ち上げられて以来、地球に近い大きさのものも見つかってきています。

さらに今回は、地球の水の半分以上が、太陽系以外の宇宙空間に由来している可能性があるというのです。

これまで地球の水については、次のように考えられていました。

 


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  • 地球の始まりは微惑星といわれる直径10kmほどの小天体の無数の衝突によってつくられたとされています。微惑星が衝突すると、物質は瞬間的に押しつぶされて爆発し、物質に含まれていた揮発性分は蒸発します。そのとき微惑星がもっていたエネルギーは地表で解放されます。
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  • 微惑星のなかには、二酸化炭素や水・窒素等のガスが含まれています。そのなかで特に多いのは水蒸気です。水蒸気と二酸化炭素は温室効果ガスです。微惑星が衝突するとき、これらのガスは飛び散り、原始地球の引力によって地球のまわりにとどまります。これが大気の原型となりました。
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  • この大気の中に水蒸気が集まり雲をつくりました。この水蒸気がやがて雨粒となり、地表にとどくようになります。雨が熱い地球を急激に冷やし、気温を下げると共に、原子の海を形成していきました。
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今回の研究論文は、これまでの説の見直しをせまるものです。水が太陽系外に由来するものなら、太陽系外に水がある、生物の存在する可能性もあるということです。

 


 

 

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