週刊「水」ニュース・レポート    2015年4月15日号

 

 

 

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先週は、猛烈な台風4号(メイサーク)のニュースをクリップしましたが、今週は干ばつです。豪雨と干ばつ、一見真逆に見える現象ですが、いずれも地球温暖化にともなう気候変動に関係しています。私たちは気候変動の時代に生きていることを実感させられます。

米国カリフォルニア州の干ばつがかなり深刻です。まずいです。カリフォルニアといえば米国の食料庫といわれる「農業州」なんですが、農業生産ができなくなるどころか、人が住めなくなる、カリフォルニアがまるごと砂漠になってしまう可能性も指摘されています。

カリフォルニアで降水量が激減し、記録的な干ばつ状態になってから4年になります。

1890年代の観測開始以来最悪の干ばつで、気象学者によると、干ばつの主な原因は、カリフォルニア州の上に何カ月も留まり続けている高気圧(この高気圧は「ブロッキング高気圧」と呼ばれます)。例年ならば、低気圧が降水をもたらし山に雪を積もらせるのですが、ここ数年、その低気圧が高気圧にはじき飛ばされています。

雨が降らないので、地下水も減少していきます。カリフォルニアの地下水盆は、州最大の水の貯蔵所で、その水量は、そのすべての表流水の10倍あります。しかしながら、雨が降らないと、地下水が貯まるよりも多くの水を汲み上げるため、埋蔵量は年々減っています。汚染されたり、海水が侵入したりする地域もあります。

カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は、これまでも自主的な節水を呼びかけてきましたが、2015年4月、州全土に水の使用の25%制限の行政令を発令する事態となりました。

既にブドウなどの果樹園を経営する農家や牛を放牧する農家の廃業も数多く出ており、ワインや牛肉が高騰し始めています。これから先こうした価格の高騰は米国全土に広がりそうで、ブラウン州知事は、

 

  • 「これから先、気候変動がもたらす影響が米国全体に及ぶことになることを承知しておく必要がある」

と語っています。

そう聞いて、「アメリカは大変だな〜」なんて思っていてはいけませんよ。カリフォルニアの水危機は、私たちにも関係しているんですから。

なぜなら、日本はカリフォルニア州から多くのものを輸入しています。

日本の米国全体からの輸入のうち、18.6%がカリフォルニア州からの輸入です。農産品及び食品加工物の輸入額は年間22.4億ドル(2012年)で、主要輸入品目は、米、アーモンド、飼料用干し草、牛肉及び加工品、オレンジ及び加工品、ワインです。こうしたものの価格が上昇したり、輸入できなくなったりするでしょう。

ですから「カリフォルニアは大変だ(自分たちには関係ないけど)」ですますことなく、自国の水を大切にしながら食料生産をはじめとする生産活動を行うことを真剣に考えたり、渇水や洪水の対策を地域ぐるみで考える必要があるのです。それも早急に!

 


 

 

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