週刊「水」ニュース・レポート    2015年5月20日号

 

 

 

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短時間に大量の雨が降るゲリラ豪雨。梅雨の時期から台風シーズンにかけて、1時間当たり100ミリの降雨は決して珍しくありません。この30年間ほどで目に見えて増え、地球温暖化やヒートアイランド現象が原因とされています。

そうしたなか、ゲリラ豪雨による都市部の浸水対策強化を目的とした「改正水防法」が、5月13日の参院本会議で全会一致で可決、成立しました。

これまでの法律では、「浸水想定区域」は、河川周辺に限られていました。

しかし、前述したように、集中豪雨による地下街や建物の浸水被害が問題になっています。

たとえば、2013年に大阪、名古屋で起きた集中豪雨では、雨水が下水道を逆流し、地下街が浸水しました。

地下街でショッピングなどを楽しんでいて、地上の集中豪雨に気付かないうちに、浸水によって建物に閉じ込められるケースもありました。一般に、40センチの高さまで浸水すると、男性の力でも建物内の扉が開けられなくなるとされています。

そこで改正法では、「浸水想定区域」を地下街や建物の浸水が想定される市街地などにも拡大し、市町村に指定を義務付けています。

 

  • 【法改正のポイント】
  • (これまで)浸水想定区域→河川周辺
  • (これから)浸水想定区域→河川周辺および浸水が想定される市街地

さらに、自治体には「ハザードマップ」の作成、地下鉄事業者や地下街の管理者には、「避難計画の策定」「訓練を義務化」を求めています。

ただ、いくら法整備がされても、最終的にみなさんの身を守るのは、みなさんご自身です。

外出時に豪雨に合ったら、身を守るために何をしたらよいでしょうか?

いちばんは地下へ行かないこと。

天気予報で、豪雨が予想される場合も、なるべく地下街へ行かないことです。

雨が降ってくるときは地下街を歩くほうが楽ですよね。傘をささなくてもいいので。雨が強ければ強いほど、その気持ちは強くなるでしょう。でも、それが命取りになることもあります。水はあっという間に押し寄せ、その水圧は想像をはるかに超えたチカラを持っています。高い建物で雨宿りをしましょう。

ではもし、地下街に水が入ってきたら…。

そういうときは、水の流れに逆らわず、下流方面の出口からすみやかに地上へ出ます。とにかく高いところへ避難することを心がけましょう。

車での移動も注意が必要です。とくにアンダーパスに入ると動きがとれなくなる、水圧でドアがあかなくなることがありますから、注意が必要です。

豪雨の時間は比較的短いですから、高い所で落ち着いてやりすごしてください。