週刊「水」ニュース・レポート    2015年7月8日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

食料は水がないとできません。

一方で、農業生産につかわれる農薬や肥料は水を汚します。

地下水汚染を引き起こす汚染物質の代表は硝酸・亜硝酸生窒素ですが、これは農地で過剰に用いた窒素肥料や畜産の排水・家庭排水などから供給された窒素化合物が、土壌中で分解されてできます。欧州の農業地帯では、水をめぐり、農業と環境保護団体が対立することがあります。農業につかう化学肥料や農薬、農場にたい積した、し尿を原因とする汚染が、水源に悪影響を与えるからです。

食べ残しの処理も水を汚します。

日本は食料を世界中から買い集めているわけですが、世界一の食べ物をムダにする国でもあります。食品関連の事業から出る廃棄物は年間約1916万t(2012年度、農林水産省調べ)。業種別にみると、食品製造業が1580万t、食品卸売業22万t、食品小売業が122万t、外食産業が192万tです。また、一般家庭から出る廃棄物は年間1032万tあります。

日本人が食料を効率的に使用し、輸入量が減れば、穀物の売価も世界的に下がり、貧困に悩む途上国の人も食料が買えるようになります。

それは水を大切にする行動なのです。食べものをつくるにはたくさんの水が必要です、食べものを捨てるとはたくさんの水を捨てたのと同じです。さらに食べ残しが川などに捨てられたら水が汚れ、元に戻すために大量の水が必要になります。

 

  • パン1斤をつくるまでに630ℓの水が必要です。
  • 茶わん1杯のご飯(75g)には277ℓの水が必要です。
  • なぜなら小麦や米を育てるには大量の水が必要だからです。

肉にはもっと水が必要です。

なぜなら、家畜である鶏、豚、牛は水を飲み、さらに水をつかって育てた植物をえさにしているからです。

その結果、鶏肉100gには450ℓ、豚肉100gには590ℓ、牛肉100gには2060ℓの水が必要となります。

日本の食は外国の水に頼っているのですが、輸入相手国である、中国、オーストラリア、アメリカは水不足である状況を考えると、これらの国から、いままでと同じように食料を輸入することはむずかしくなるでしょう。

これまでは農業技術の進歩によって食料生産を増やしてきました。でも、これからも人口の増加に合わせて食料生産を増やせるかというとむずかしいと思います。

理由の1つが水不足です。水がないから食料がつくれないのです。

多くの国で生活を成り立たせるために農作物を輸出しています。

しかし、農業が拡大すると、裕福な土地所有者は耕作をすすめて大規模農業を行うようになり、農民たちはやせた土地へと追いやられ、森林を伐採して耕作地を増やそうとしたり、斜面を開墾したりします。これが土壌流出を招き、干ばつや洪水の原因になります。

農業用水を地下からくみ上げ過ぎたために、地下水が涸れてしまうということもあります。

メキシコのなぞなぞに「土のなかに家があり、地中に王国がある。天にも登るが、再び帰ってくるものなあに」というものがあります。答えは「水」ですが、「地中の王国」とは地下帯水層のことをさします。この巨大な貯蔵庫に蓄えられる水は、地球表面にある水の100倍といわれています。雨水が地中にゆっくりと染みこんで蓄えられます。でも、たまるのを上回る早さでくみ上げたら、「地中の王国」もいずれ空っぽになってしまうでしょう。

 


 

 

【その他の「水」ニュース】