週刊「水」ニュース・レポート    2015年8月19日号

 

 

 

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ロサンゼルス市水道電気局が貯水池の水を守るために「大量の黒いボール」を貯水池に流しました。

175エーカーの面積を持つロサンゼルスの貯水池。東京ドーム約15個分の広さがあります。ここに33億ガロン(約125億リットル)の水を貯めることができます。この量で、ロサンゼルス市全体の水を3週間分まかなえます。

そこに投入された「大量の黒いボール」計9,600万個の役割は“貯水池のフタ”です。貯水池にフタをすることで、蒸発を防ぎ、毎年3億ガロン(約11億リットル)の水を守れるそうです。これは8100人が1年に使用する水に相当します。

じつは水の蒸発については、はっきりとわかっていないことが多いのです。

水が蒸発するには潜熱というエネルギーが必要ですが、水が大気に蒸発してしまうことで、陸上のいきものが使える水は少なくなります。しかしながら、その蒸発量を屋外で測る方法がありません。日本には年間1700ミリ程度の雨が降りますが、そのうちの約半分は蒸発すると考えられています(気温や地域環境によって異なりますが)。蒸発についてもっとわかれば天気予報の精度が上がったり、利用できる水の量を正確に把握できるようになります。

今回の方法は、貯水池にフタをして蒸発を防ぐというとてもシンプルなものです。ボール1個が45円ですから、合計費用は43億2000万円です。費用対効果が高く、悪い影響が出なければ、いろいろな場所で応用できるのではないかと考えられます。

 


 

 

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