週刊「水」ニュース・レポート    2016年2月3日号

 

 

 

【今回厳選したニュース】

 

  • 「静岡県立三島北高校スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業報告会
    高校生が地域の水、ベトナムの水を語る
  • (静岡県立三島北高等学校 SGH特設サイト)
  • http://mishimakita-h.ed.jp/sgh/

 


 

 

【ニュースを見る目】

 

2月2日、静岡県立三島北高校スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業報告会が行われました。報告会の目玉は生徒と参加者による水問題についてのセッションです。高校1年生のクラス代表7チーム、ベトナムへ海外研修に行った5チームの計12チームがセッションを行いました。

まず、クラス代表について説明しましょう。三島北高校では今年4月から高校1年生全員が「地域の水」について考えてきました。4〜6名程度のチームで水課題を設定し、調査や実験を行ったり、いろいろな人からアドバイスをもらったりしながら、解決方法をまとめていきました。不慣れなことが多かったと思います。自分で問いを立てる、答えのない問いに挑む、チームで学ぶ、自分とは異なる考えに耳を傾け考えをブラッシュアップする、考えを1枚のポスターにまとめ、わかりやすく発表する。さらには外国人にも自分たちの考えを伝えようと、英語での発表とセッションを行うなど。1週間前にクラス内でセッションが行われ、生徒と担任の先生によって代表が決まりました。

次にベトナム研修組について。こちらは希望者のなかから選抜された14人が8月にベトナムに行き、現地の高校生と交流したり、ベトナムの水事情を調査したりしました。その後の研修では上記とほぼ同じやり方でポスターを作成しましたが、こちらはすべて英語でセッションしました。

昨日は堂々たる発表で、県内・県外からの参加者約90名を驚かせていました。セッションは、プレゼンとは違います。プレゼンは自分の考えを相手に納得させる場です。一方、セッションは、参加者の多様な意見をとりいれ、よりよいアイデアをつくる場です。生徒たちはファシリテーターを立て、参加者を巻き込んで発表し、質問に答え、反対に自分たちから参加者に質問する場面もありました。

具体的にどんなセッションがあったかを以下にまとめます。

 

  • 1組代表:雨水を貯水タンクに貯め、その水で枯渇した校内の池を復活させるプロジェクト
  • 2組代表:三島=水というイメージを世界に情報発信するためにムービーを作成
  • 3組代表:豪雨災害時に三島に住む高齢者が安全に避難するにはどうしたらいいか
  • 4組代表:三島市の川を観光の目玉にするため新しい川の活かし方
  • 5組代表:川の氾濫による洪水被害を最小限にとどめるための透水性舗装の研究
  • 6組代表:三島の地下水をエネルギー源として活かす方法
  • 7組代表:水を使ったお菓子「水ゼリー」で地域おこしを行うプロジェクト

 

  • ベトナムA班:ベトナムと日本の水に関する伝説の比較研究
  • ベトナムB班:日本の伝統的な治水方法でベトナム農村部の治水を行う
  • ベトナムC班:ベトナムでの施肥量の増加を抑え地下水汚染を予防を提案する
  • ベトナムD班:ベトナムの水質汚濁を防ぐために現地にあった汚水処理技術を提案する
  • ベトナムE班:豪雨災害を防ぐためにベトナムと日本で情報交換を行うなどの協力を提案する

1セッションは25分、それを2ラウンド行いましたが、どれもなかなか興味深く、真剣な議論になるところが数多くありました。会場からは「高校生たちの堂々とした発表態度に驚いた」「いろいろな質問をしてもしっかりとした答えが返ってくる。きちんと考えていることがわかった」「プロジェクトを継続したり具現化してほしい」などという声が聞かれました。

今後、1年生たちは世界の水問題を学び始めます。水豊かな地域に住む高校生が、水不足や水汚染の問題をどうとらえ、どのように貢献したいと考えるのか、また、自分の住むまちをどのように捉え直すのかを期待したいです。

 

  • ※この1年間の水の授業の経過報告については、静岡県立三島北高校のSGH特設サイトを見てください。
  • http://mishimakita-h.ed.jp/sgh/

 


 

 

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