「箇条書き」を使ってまとまった量でもラクラク書ける文章術
出版社 | 大和書房 |
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発売日 | 2010年4月14日 |
必要なのは紙とエンピツだけ。ポケットに入る世界最軽量の思考ツール
「箇条書きの技術」をマスターすると、レポートや本をわずかな時間で書きあげることができます。なぜなら自分の考えや情報を構造的にまとめることができるからです。
レポートや本を書く作業は3段階に分かれます。第1段階では、企画を練り、取材、調査します。第2段階では、集めた情報や自分の考えを構成します。そして第3段階が、執筆です。
本やレポートをまとめるには、3段階のうち、第1段階と第2段階が重要ですが、その段階で箇条書きが有効です。
本書では箇条書きの項目をブリットと呼んでいますが、ブリットを打ち出したら、それを分類してボックスに入れ、ボックスの関係を考えて「思考のビルディング」を組み立てます。
本書で紹介する箇条書きを身につけると、以下の3つのことができるようになります。
1)情報や思考の整理整頓ができる
2)いままで気づかなかった自分の考えに気づく、新しいアイデアが浮かぶ
3)ものごとを構造的に考えることができ、断片的な情報に惑わされなくなる
インターネットの情報は基本的に断片的なものばかりです。私たちは断片的な情報を受発信することが多く、考えるチャンスがとても少なくなっています。ときには受けとった断片的な情報を考えることなく、そのまま発信するという「情報の伝言」ゲームをしています。これはあまり意味のない行為ですし、ときには危険なことにもなります。でも断片的な情報の見方がわかると、ちょっと立ち止まって考えることによって、1つ情報から100の価値を得られるようになります。
単行本は個人が扱う情報の塊のなかで、比較的分量が多い、思考・情報のビルディングです。本書で紹介する技術をマスターすると、単行本より小さな思考・情報の塊は、わりと簡単に扱えるようになります。レポート、報告書、作文といった文章は、単行本に比べると小さなビルディングなので容易にできますし、仕事の段取り決め、スケジューリングなどもスムーズに行えることでしょう。