対話して行動するチームのつくり方
出版社 | 三省堂 |
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発売日 | 2020年4月20日 |
楽しみながら身につく話し合いの技法
コミュニケーションの方法がリアルからネットへと急速に変わっているが、それはあくまで手法の変化、コミュニケーションの目的が、人が幸せになるためであることには変わりはない。私たちは、家庭、学校、職場、地域など、リアルな場所で誰かと一緒に生きている。リアルな場所の中で人が幸せになる1つの方法は、自分が価値ある存在として認められ、その場をよりよくするために役割を果たすこと。そのためのキーワードが対話でありアクションだ。本書では、対話をとおしてアイデアを生み出し、アクションを起こす「未来アクション部」の生徒たちの奮闘と成長を描く。「主体的・対話的で深い学び」の進め方を、スキルを図解しながら物語仕立てでやさしく解説する。
【本書に掲載されている対話とアクションの技術】
- 話し合いの準備体操「ドラキュラ」で緊張感をほぐす
- 「発表! 3大エピソード」でチームをつくる
- 考えを「プレップ(PREP)」で伝える
- 「グランドルール」で安全な話し合いの場をつくる
- 「ペアインタビュー」で話を聞く
- 相手の考えをきちんと知るための「4つの言葉」
- 相手のやりたいことを知るための「2つの言葉」
- 「9クエスション」で脳をフル回転させる
- 「ハナログ」で話し合いを見える化する
- 「ハナログ」には「そうか」「そうしよう」を集める
- 次の一歩のための「ふりかえり」
- 「ハッピーサイクル」で明日をどんどんよくする
- 未来思考と「バックキャスティング」でアクションを起こす
- 外に出よう!「他人の力」でよくなろう
- 「メッセンジャー&レシーバー」で発表をブラッシュアップする
- 「対話」で新しい自分に出会う
- 「かげほめ」で自分とメンバーの長所を知る
- 話し合いがどんよりしてしまう「4つの理由」
- 発言を「事実」と「意見」に分けてみる
- 「ケーキを2つに切る」問題。大切なのは何?
- 「集団で考える弱点」に対策する
- 「30年前・30年後」でまちの未来を考える
- 「ハッピータイムマシン」でプロジェクトを立ち上げる
- 「バックキャスティング」でプロジェクトを動かす
- 「未来をつくる仲間」を見つけよう
【読者の方より】
「この本で紹介されていたチームづくりを活用しています。現在コロナの影響でオンラインで授業をしていますが、本書に書いてある質問の技術や共感の技術を使わせていただいています」
(大学の先生より)
「私は高校で課題研究を担当しています。拝読させて頂いて、話す練習はしていても聞く練習という部分が課題だったなあと気付きました。聞くルールや質問の仕方の技法、考えの引出し方などがまとめられていて、ワークショップなどで経験できるとよいと思いました」
(高校の先生より)
「ファシリテーションや対話の本で、物語調のものを読むのは初めてで新鮮です。高校が舞台なのも面白く、ぜひ高校生や中学生に読んで欲しいと思いました。読んで、実際に未来アクション部をやってくれる子たちが現れたらすごいと思います。個人的には、市役所の市民会議で失敗してしまって、その帰りにみんなで振り返りする「対話で新しい自分に出会う」のエピソードがグッときました」
(ワークショップなどの企画運営を行っている方)
「学生に戻った気分でとても楽しく、また自身にも気づかされる大切な点がいっぱいで学び多く拝読しました。楽しさ・わくわく感を覚えながら、未来思考の大切さを実感・・ハチミツイチゴロールも食べたくなりました」
(環境教育をされている方)