アクアコミュニケーターの知恵
水と地球環境のはなし | Story of the global environment and water
地球温暖化の水への影響

現在わたしたちは、石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料を使っている。
化石燃料とは、古代の大量の生物が、長い年月をかけて地中で変化してできた燃料で、燃えると温室効果ガスである二酸化炭素を出す。
温室効果ガスは、太陽からの熱を地表にとどめるはたらきがあり、地表を適温にたもって生物を低温から守っている。
ところが、わたしたち人間がたくさんの化石燃料を使ってきたため、必要以上にたくさんの温室効果ガスが出るようになった。
この結果、地球の表面(地表)の温度が少しずつ上がっている。
これを地球温暖化という。
地表の温度は、1901~2000年の100年のあいだに0.74℃上昇した。
このうち1971~2000年の30年のあいだに、0.6℃上がった。
地球温暖化は、「水の循環」のバランスを崩す。
水は、気温が高いほど、はやく蒸発する。
そのため、地球温暖化によって気温が上がると、空気中にふくむことのできる水蒸気の量が増え、湿度が高くなる。
湿度が高くなると、雨がふりやすくなる。
つまり、もともと水の多い場所では、水の蒸発も雨も多くなる。
一方、もともと水の少ない場所では蒸発しきったら水がなくなって水不足となる。