アクアコミュニケーターの技術

 

 

aqua-solutions 04

2012.4.18

 

 

家庭での水の2Rを考える  ~リユース編~



3. バケツ1杯の湯で衛生を保つ

 

災害などで風呂やシャワーが使用できないケースに身を置かれることもあるだろう。

こういうとき、少ない水で体をなるべく衛生的にしておく必要がある。

被災していると抵抗力が落ちるから、病気にもなりやすい。

このときバケツ1杯の湯(約7リットル)があれば体は洗える。

ここでも水をつかう順番が大切になる。

 

まず頭からスタート。

バケツから小さな容器で(被災時では500ミリのペットボトルを半分に切ったものを活用していた)湯を汲み、頭を濡らす。

このとき頭の下に洗面器をおき、流した湯が洗面器に入るようにする。

洗面器が流した湯でいっぱいになったら、洗面器にたまった湯を再び小さな容器すくって頭を濡らす。

その湯も洗面器に受ける。

頭を洗うときは前洗いが大切。これだけで汚れの7割は落ちる。

次に少量のシャンプーで頭を洗う。前洗いをしっかりやれば、少量のシャンプーでも十分だ。

洗面器にたまった湯を容器にくんで、すすぐ。シャンプーが少量ならすすぎにつかう水も少なくてすむ。

ある程度すすげたら、仕上げはきれいな湯ですすぐ。

 

次に体。

バケツから容器で湯をくみ体を洗い、流す。

 

最後に顔。

顔は少量だがきれいな湯で洗う。

 

このようにうまくリユースすることで、わずか7リットルの湯でも体の衛生は保てる。

シャワーで考えると、30秒間に出る湯の量と同じだ。

ふだんからは考えられないほど少ない水の量なのだが、リユースによって体の衛生を保つという目的は達成できる。