アクアコミュニケーターの技術

 

 

aqua-solutions 08

2012.10.18

 

 

限界集落、開発途上国の課題を解決!市民が管理できる小規模給水施設



5. 市民管理の小規模給水施設 ⑸

 

<インドネシアの生物浄化法/緩速ろ過プラント>

 

 

<粗ろ過工程を追加すると濁度・色度は減少する>

 

海外でもこれまで最新技術の導入が好まれる傾向にあった。

だが開発途上国(とくに地方部)で先進国並みの水関連施設を建設したものの維持管理に苦労するケースがある。

壊れた場合に部品が調達できない、高度な技術を扱える技術者がいない、維持管理費用が高くてまかなえない。

そのため停止と同時に放置されるケースも多かった。

これはまさに日本の小規模集落と同じ課題であり、ここで紹介してきた解決方法がそのまま活かされる可能性が高い。

水ビジネスと一口に言っても、求められる商品やサービスは相手によって変わる。

水道技術にもさまざまな変遷があり、現在は20世紀型のしくみを世界中に広げようとするケースが多い。

しかし、20世紀型のしくみは、高エネルギー、高コストで自然環境に与えるインパクトが大きい。

成長を前程としたしくみであることも問題だ。

都市が規模・経済の両面で成長しているときはよいが、成熟期を迎え人口低減し経済が伸び悩むと支えるのが難しくなる。

長期スパンで都市はどうあるべきかを考え、それにあった21世紀型のしくみを考えるとよい。

20世紀型の水道技術・経営は、人口増・生活区域拡大という課題への答えとして導きだされたものだ。

課題が変われば、答えも変わってしかるべきだ。

 

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