アクアコミュニケーターの技術

 

 

aqua-solutions 07

2012.9.1

 

 

「低コスト・省エネ」水質浄化のカギを握る超微細気泡



5. 開発途上国のニーズにあった支援ができる

開発途上国の水問題を解決するには、低コスト、低エネルギーの技術が必要だ。

水とカネという2つの視点で世界を俯瞰すると、

 

  • ① 「水が多くカネがある地域」
  • ② 「水が多くカネがない地域」
  • ③ 「水が少なくカネがある地域」
  • ④ 「水もカネも少ない地域」

に分けられる。

 

③ はカネをかけてインフラ整備し、海水淡水化、下水再生などが行われる。

つまりカネと化石燃料で水を生み出す。

こうした方法は持続可能性という視点では課題が多い。

 

④ では ③ の技術は買えないし買ったとしても維持できない。

 

その一方で “People loves new technology” といわれるように、開発途上国でも最新技術の導入が好まれる傾向がある。

地元の政治家にとって最新設備の導入は住民へのわかりやすいPRになるからだ。

だが要請に応じて立派な水処理施設を建設したものの、管理運営ができず放置されるケースも多い。

     

  • 「与えるだけでなく住民の自立を促す工夫を」

とは、途上国支援に携わる多くの関係者が言うことだ。

超微細気泡技術を用いた水処理は、低コスト、低エネルギーという特徴がある。

エネルギーの供給のままならない地域では自立型の水処理技術が必要である。

超微細気泡技術の装置は小規模の太陽光発電で動作する。
維持管理も比較的簡単だ。