アクアコミュニケーターの技術
aqua-solutions 07
2012.9.1
「低コスト・省エネ」水質浄化のカギを握る超微細気泡
- 顕微鏡世界の気泡がもつさまざまな可能性
- 高速魚雷艇のスクリュー腐食が研究のきっかけ
- 途上国で汚水を処理し安全な水を確保する
- 低コスト、省エネルギーの海水淡水化を実現
- 開発途上国のニーズにあった支援ができる
- 湖や沼などの閉鎖水域をきれいにできる
- 下水処理コスト削減の可能性
7. 下水処理コスト削減の可能性
水の汚れを分解する微生物に酸素を供給し活動を活性化させることで、下水処理のコスト削減も可能となる。
水道事業は経営悪化に苦しんでいる。
右肩上がりの経済環境を前提とした過去の設備投資の結果、巨額の起債(借入金)が残っている。
※上水道10.6兆円、下水道31.8兆円。2010年総務省調べ
さらに今後、管路を更新する費用も必要であり、コスト削減が求められている。
下水処理過程にエアレーションという工程がある。
汚水浄化のキーを握る工程で、汚水中にバクテリアや微生物のかたまりを入れる際、生物を活性させるために溶存酸素濃度を上げる。
超微細気泡を使って水中に酸素を送ると、環境水への作用と同様の理由で、一定深度に一定時間留まり生物の活性を高めるため、バクテリアや微生物の活動が活発になり、下水処理過程の効率化が期待できる。
現在の主流の下水処理法である活性汚泥法は、エアレーションやポンプ稼働に大量の電力が使われているが、それが節減されることでコスト削減につながるだろう。
マイクロバブルやナノバブルは生まれたての技術であり、可能性と課題をあわせもつが、特性にあった技術開発を進めていくことでいくつかの水問題解決に寄与するだろう。
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